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サイトで参考にさせてもらった神話関係の史料、文献、論文等。簡単な紹介と、読書感想も兼ねています。随時更新です。 まだ10分の1も終わってません…すみません。
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「軍神アテナは、黒人だったのではないか?」

たぶん、21世紀の神話学を変えた本。ギリシア文明は、エジプト文明の亜流だったのでは?アテナは白人じゃない。もとは黒人だったんじゃないか?

…もうビックリしすぎて意味が分からない!この本が出た時は古代ギリシャ史界は大騒ぎだった。それくらい衝撃のデカかった一冊。もうこの本に対するあらゆる批判や論評が出された。ただ、オチを言うと、今はこの筆者の言うことは一理ある…つまり、ギリシャ文明は、エジプトの影響を受けてはいるだろうが、「亜流」というのは間違いなんじゃ?というところで議論が落ち着いてる。

私個人は、たとえばアテナ(の起源)が別にエジプト人でもアフリカ人でも全然かまわない。いいじゃん!って感じだけど、西洋人にはやはり抵抗があるらしい(差別的な意味じゃなく、文化的独占欲から)。

(ちなみに日本語版は簡易版?なので、議論の細かいところは省かれています。そこ省いちゃうの!?っていうところもかなりある…もったいない!)
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「なぜアポロンの神殿は町の中心に置かれることが多いのか?どうしてアルテミスの神殿は町の一番外側に置かれるのか…?」

――もうこれは完全に目からウロコの一冊!!パネェー!古代ギリシャ人は、町を作る際に神殿を無造作に置いていたわけではない。神域というものは、都市計画の中で重大な役割を担っていた。
アルテミスは野生を象徴する神である。彼女の神殿が町と森の境界に置かれるのは、そこから先は人間の住む場所ではない、自分たちの街はここまでだ、というランドマークだった。などなど。本当にギリシャの神殿を見る目が変わるぞ…!

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