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サイトで参考にさせてもらった神話関係の史料、文献、論文等。簡単な紹介と、読書感想も兼ねています。随時更新です。 まだ10分の1も終わってません…すみません。
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ヘルメスをむしゃぶりつくしたい時に

ヘルメスといったらこの人、カール・ケレーニイ!最初から最後までヘルメスな一冊。これは英語ですが、簡易版の日本語訳も出ていた気がします。たぶん『迷宮と神話』というタイトル。(うろ覚えでスミマセン…)
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「おい、そこの奴隷!貴様は一体何ができるんだ?」「人を支配することだ。誰か、主人を欲しがっている者はいないか?俺がなってやる。」

古代ギリシアの各哲学者のエピソードをまとめた本。特にオススメなのは、↑に引用した「ディオゲネス」の章!!ディオゲネスの屁理屈には感心するしかない。あのプラトンにもケンカを売った男。もうほんと笑える。他にも、自分で息を止めて自殺した奴、こえだめにハマった師匠を見捨てる奴、もういろんな面白い連中の逸話が満載!
「ハーデス様がペルセポネーをさらったのは冬なのか?夏なのか?」

”ペルセポネーが冥界にいる季節が冬であるはずはない。冬はギリシャで最も実り豊かな季節だ。”――やっぱりニルソンはすごい!!↑の他にも、色々な説が展開されていて本当に面白い一冊。
「なぜアポロンの神殿は町の中心に置かれることが多いのか?どうしてアルテミスの神殿は町の一番外側に置かれるのか…?」

――もうこれは完全に目からウロコの一冊!!パネェー!古代ギリシャ人は、町を作る際に神殿を無造作に置いていたわけではない。神域というものは、都市計画の中で重大な役割を担っていた。
アルテミスは野生を象徴する神である。彼女の神殿が町と森の境界に置かれるのは、そこから先は人間の住む場所ではない、自分たちの街はここまでだ、というランドマークだった。などなど。本当にギリシャの神殿を見る目が変わるぞ…!

「こいつ誰だっけ?」と思ったらコレ。

ギリシャ神話の辞書といえばこれじゃないでしょうか!家系図も載ってて本当に便利。ただ、たまにすさまじい誤字がある気がする。アポロンのお母さんの名前が「レートー」じゃなくて「レーダー」になってたり。
「ハーデス・ポンティオス(海の中のハーデス)」で「溺死」の意。

一番有名なギリシャ語辞書。いろいろマニアックな事例も載っていてマジで助かる。
2500年前の、ナマのギリシャ神話!

私が一番好きな本!古代ギリシャの詩人たちが、実際に神々に対して捧げてきた歌の数々!ハーデスがペルセフォネーをさらうシーンとか、アポロンとヘルメスのケンカの掛け合いとか、もう、視える…!ギリシャが視える…!ああ、ナマのギリシャ神話はこんなにも面白いんだ!と思える一冊。 

しかも、歌だけじゃなくて、沓掛先生の解説が神! 正直、どんな専門書より、この本のがいい!ってくらいためになる話満載です。 
「アポロンとは何者か?」

――二千年間繰り返されてきたこの問いに、哲学の分野から答えを出そうとする一冊。たぶん日本で一番マニアックなアポロンの専門書だと思います。この本自体は絶版になってますが、違うタイトルで復刻したようです…『ギリシャ文学散歩』。…ずいぶんタイトル変わったなあ!(笑)でも内容は『アポローン』と丸々同じかな?最初から最後までアポロンです。
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